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July 31, 2004

2004年7月31日(土)

昨夜、いつもより早めに眠ったら三時間で目が覚めた。からだが昼寝だとでも判断したのか。これではすっかり高齢者体質である。しかたないので、眠くなるまでと思って仕事をして、ふたたび眠ろうとするもののうまく眠れない。自虐的な気分でふたたび仕事。結局そのまま朝になり、さすがに今度はものすごく眠くてすぐに眠ったのだけど、小一時間ほどしたところへ某宅配便がやって来て呼び鈴を鳴らしまくる。もう一度眠る。また小一時間ほどで次は郵便局がやって来て呼び鈴を。書留である。意地でもと思ってもう一度眠ったのだが、こうなるともはや時の勢いというものであろうか、ほどなくして某宅配便2がやって来て呼び鈴を鳴らしまくってくれたのだった。う〜ん、何だろう、この敗北感は……。

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July 30, 2004

伴風花『イチゴフェア』好評

雑誌を繰っていたら、風媒社から5月に刊行された伴風花さんの第一歌集『イチゴフェア』の評をいくつか見かけたのでメモしておく。プロデュースした歌集に反響が出るのはとてもうれしい。結社誌「短歌人」8月号の森川有さんによるレビュー。結社誌「みぎわ」8月号の三枝浩樹さんの連載コラム「詩歌散策」。いずれも好意的な感触の評だった。「みぎわ」同号の穂村弘さんの評論「棒立ちの歌」のなかにも伴さんのスタンスについて言及がある。同歌集は書店でもネットからでも入手できる。
http://www.fubaisha.com/search.cgi?mode=close_up&isbn=2051-8

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第3回歌葉新人賞/応募総数&選考日程

第3回歌葉新人賞の応募総数は155篇。一次選考の結果は8月26日(木)に発表する。その後、特定の日に集中して、選考委員間で候補作品についての討議をおこなう。一次選考の発表および討議は、リアルタイム・スペースにて。最終選考については、9月26日(日)に東京都内で公開選考会をおこなう。詳細はあらためて告知する。

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July 29, 2004

本田瑞穂『すばらしい日々』

本田瑞穂さんの第一歌集『すばらしい日々』(邑書林)を再読。いま・ここを超えようとする浮遊感が文体のすみずみにゆきわたり、ポップスのさびのようなテンションの高い共感を強いている感じ。ノスタルジックで、リリカルで、具体的に何をどうとは言わないのだけど、読者のきもちのすきまを見つけるとぐんぐんと触手を伸ばしてくるようでもある。ただ、そうした全体の特徴を言うと、では東直子や村上きわみやひぐらしひなつあたりの作品とどう違うのか、といったところはかえって見えにくくなるかも知れない。

 新潟のさといもぬめるしっかりとここで暮らして雪を見なさい/本田瑞穂
 春を待つ気持ち支える屋根からは降った以上に落ちてくる雨
 手を振ると女はすこし手を振って自分の産んだものをみていた
 すばらしい日々を半音ずつ上がり下がりしながらやがて忘れる
 踏切でひとの叫びに似た音がしたわたしいまここにいたのに
 すこし大きい傘の重さを確かめる信じたことは濡らさずに行く

好きとか佳いとかいう感覚を超えて、自分の何かをもっていかれるような印象を抱いた歌を選んでみた。どちらかと言うと浮遊感を抑えている歌だ。レトリックについても、それだけがきわだたないように一首のなかになじませている。描かれた時間や空間が、作者の制御の範疇を飛び出さない歌と言えるだろうか。それなりに固定した時間、それなりに固定した空間が、作者の匂いのようなものをあたりに強く発しているのを感じる。

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2004年7月29日(木)

ひさしぶりに家人の髪のカラーリングをした。茶髪。某誌から原稿依頼。依頼の文面に自分の文章が引用されていてなぜか一瞬ひやりとする。進行中のいくつかの原稿は、あともう一息という感じ。普及版の出た三省堂『現代短歌大事典』をあらためて拾い読みする。春日井建の項に忌日が入っていたり、塚本邦雄の項で生年が訂正されていたり、微修正がなされていた。台風10号は西に移動しているらしい。奇妙な夏だ。

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July 28, 2004

2004年7月28日(水)

夕刻、歯科へ。家人に車で送ってもらった。夏休みということなのか、名古屋の街路にふだん見ないナンバーの車が増えている。春日部? どこだっけ? と二人で首をひねる(失礼しました、埼玉でした)。通院はきょうでひとくぎり。治療で麻酔を打たれなかったので、帰りにラーメン屋さんへ。この暑いのになぜか一風堂には行列ができていた(自分だって行ってるじゃないか)。短歌ヴァーサスのウェブの構成が順調に進んでいる。来週月曜、予定通りにスタートできそうだ。原稿の進みが悪いので、書く手を止めて資料(ということにして気の向いた本や雑誌)を読み耽る。昨夜うっかり本棚の角にぶつけた膝が痛い。

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「東海の文芸」を執筆

7月28日付の朝日新聞夕刊、中部版学芸面のコラム「東海の文芸」に、詩歌句を対象とした時評約2000字を執筆した。山崎るり子さんの第四詩集『風ぼうぼうぼう』(思潮社)と桑原滝弥さんの第一詩集『花火焼』(にこにこ出版)をとりあげている。後者は名古屋のポエトリーリーディングのイベントを取材して出逢った詩人/詩集。

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July 27, 2004

2004年7月27日(火)

朝、時評の原稿を書きあげてから就寝。少し寝たところで、歌人のHさんから電話が入る。イベント出演の相談。ふたたび就寝。午後になって起きる。朝日新聞社のMさんから電話。原稿の内容についての確認。ゲラがファックスで届く。校正。朝日カルチャーセンターのMさんから電話。秋に予定しているイベントの広告についての相談。プチ断食を終了したばかりの家人と回転寿司へ。二人ともあまり皿数が増えない。某誌のSさんから電話。原稿の進行状況を訊かれる。進行中です。近日、書きあげます。深夜、歌人たちのサイトを巡回。斉藤斎藤さんの第一歌集『渡辺のわたし』の【歌葉】サイトでのリリースまでにはまだ時間がかかります。島なおみさん、驚きました。田丸まひるさん、痛いよ。

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July 26, 2004

メニューの調整

このblogの右サイドのメニューを、ひぐらしひなつさんに調整してもらう。上下の順番の入れ替え。感謝。個人のテキストサイトでblogの機能を活かしきるのはむずかしいと思うが、コンテンツが増えた状態(希望的観測)を想定して、日記なら日記だけを、読書メモなら読書メモだけを、あとからまとめて読めるようにカテゴリーを構成している。他はまだ何をしていいのかよくわからない。

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July 25, 2004

2004月7月25日(日)

上京。第3回ニューウェーブ短歌コミュニケーション。60名ほどの出席だったかと思う。どたばたしていて正確にカウントできていない。鼎談では、加藤治郎さんとの距離や穂村弘さんとの距離をそれぞれ確かめるつもりで話した。公開歌会では、斉藤斎藤さんをはじめ、出演したメンバーたちの、これからまさに短歌の輪郭を掴みとろうとしている勢いのようなものを楽しんだ。場に共鳴して元気になった人、より高いイベントのクオリティを求めて不満を持った人、いろいろな感想の声を聞いた。イベントで提示できるものはつねに限られているが、むしろそれゆえに、集まる人がこのジャンルの現在に向けて期待する波動の大きさが実感できたりもする。その波動をポジティブに吸収できるかどうか、だな、などと帰りの新幹線で一人考えこんでいた。

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第3回ニューウェーブ短歌コミュニケーション

新人賞候補者たちによる公開歌会、必見企画です。どなたでもご参加いただけますので、この機会にぜひ現代短歌の新しい動きを自身の眼でご覧になって下さい。

【日時】2004年7月25日(日)13:00〜(受付開始12:30)
【会場】日本出版クラブ会館(東京都新宿区袋町6、電話03-3267-6111)

【プログラム】
■13:00〜16:00 シンポジウム「ぼくたちのいる場所、秀歌の基準」
○鼎談 荻原裕幸、加藤治郎、穂村弘
○公開歌会(第2回歌葉新人賞受賞者&候補者出演)
 我妻俊樹、大塚真祐子、斉藤斎藤、島なおみ、鈴木二文字、兵庫ユカ
■16:30〜18:30
○第2回歌葉新人賞授賞式及び祝賀パーティー(受賞者・斉藤斎藤)

【参加費】シンポジウム=2,000円 授賞式パーティー=6,000円
【参加申込先】
 シンポジウム、授賞式パーティーそれぞれの出欠を明記の上、
 風媒社(info@fubaisha.com)までお申込み下さい。

【主催】風媒社、SS-PROJECT、コンテンツワークス株式会社
※詳細はhttp://www.sweetswan.com/ss/ntc_3.htmlにてご確認下さい。

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July 24, 2004

2004年7月24日(土)

近所の庭に咲いている凌霄花(のうぜんかずら、と読みます)がものすごくきれいです。あの花のオレンジ色が好きです。机に向かっていても、原稿がちっとも進みません。時評のために数冊の詩集を熟読しているのですが、ロジックの入口がなかなか見えなくて閉口しています。暑いからでしょうか。それはまあともかくとして、歌葉新人賞の応募総数、第3回は155篇でした。30首×155=4650首としばらく格闘することになります。今回も多数のご応募ありがとうございました。明日は上京して、歌葉のイベントに出演します。東京も暑そうですね。スーツ着ないといけないのかなあ……。ですます調で日記を書くのって意外にむずかしいです。何かオチをつけないといけないような気がするし。ですます文体の歌人日記の末尾にしばしば短歌が引用されるのは、あるいはそのためなのでしょうか。

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July 23, 2004

2004年7月23日(金)

午後、打ちあわせで豊橋へ。あまりに暑かったので、冷えていることで有名な某私鉄特急の指定席車両に乗ると、それはもう冷え過ぎるくらいに冷えていて、風邪をひきそうだった。むかしからあの列車には温度調節という概念がない。冷やされながら「短歌」8月号を読む。豊橋駅で降りたのは何年ぶりだろうか。プロダクション時代に仕事で作成した駅前モールのロゴを懐かしく眺める。帰宅したのは夜。数日前に中庭の外灯が復旧し、ふたたびマンションに侵入しはじめた蝉の出迎えをうける。深夜になって急ぎの原稿に着手する。明日は一日中原稿に追われることになりそうだ。

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「短歌」8月号に執筆

角川書店「短歌」8月号が届いた。先月号に引き続き、特集「101歌人が厳選する現代秀歌101首」の完結篇が掲載されている。秀歌1首選と1000字の鑑賞文を執筆した。秀歌として選んだ馬場あき子さんの作品は、昨今では、ネットの諸処で白熱する議論を見て、ついモニターの前で口にすることもある。

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短歌ヴァーサス4号の案内

短歌ヴァーサス4号の案内が、風媒社のサイトに掲載された。定期購読者にはそろそろ届きはじめているらしいが、各書店に並ぶのは、早いところで7月末、遅いところでは8月初旬かと思われる。明後日、25日のニューウェーブ短歌コミュニケーションの会場での販売を予定している。
http://www.fubaisha.com/search.cgi?mode=close_up&isbn=5323-8

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July 22, 2004

「短歌研究」8月号に執筆

「短歌研究」8月号が届いた。春日井建さんの追悼特集が組まれている。秀歌鑑賞として、歌集『青葦』からの3首選と600字の鑑賞文を執筆した。訃報を聞いて以来、すでにいくつか追悼文をまとめているが、春日井さんの歌集には、それぞれ思い出し切れないほどの思い出が詰まっていて、その都度とても苦しい気分に襲われている。

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ねじまき句会・第5回記録

7月6日(火)の第5回ねじまき句会の記録を公開した。今回は席題。過去の記録についてもこちらから順にたどって読めるようにしてある。
http://www.sweetswan.com/nejimaki/new.html

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長嶋有『パラレル』書評を執筆

長嶋有さんの長篇小説『パラレル』(文藝春秋)の書評800字を共同通信に執筆した。すでに校了。関連新聞紙上に、次の日曜以降に順次掲載予定。長篇に分類されるものはこれがはじめてだそうだが、もともと続編を読みたいと感じさせるタイプの中短篇が多かったので、とても自然な印象があった。名久井直子さんのブックデザインも秀逸。

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July 21, 2004

2004年7月21日(水)

気象予報の数字を見るだけで気分が悪くなりそうな日だった。関東では四〇度を超えたという。東京での名古屋ブームを取材している某氏からのメールには、こんなところにまで名古屋化現象が……などと書かれていた。歌葉の新人賞とイベントと歌集等々で、関連のメールと電話を合計で数十件(正確に数えたわけではないけれど軽くそんな数にはなっているはず)。共同通信社から書評の用字調整の相談の電話。思潮社から校正ゲラのファックス。食事と買い物をかねて、夕刻に家人と出歩いた他は、終日、連絡することに追われていた。

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July 20, 2004

五七五の会

オープンカレッジの俳句講座の受講生の一人から句会に誘われて出かける。句会に参加するのではなく「先生」として来てほしいというので、どうしたものかと悩んでいたのだが、非結社系の句会を見学させてもらう良い機会だと思い、苦笑しながら「先生」として出席。句会の席で、メンバーがみな某放送メディアの関係者だと知る。当然ながら歴史と時事にひたすら詳しい人が多かったり、披講するのは元女子アナだったり、かなり驚かされた。予測しなかったことを含め、異色の句会をいろいろと楽しませてもらった。感謝。以下は、無記名詠草からぼくの選んだ特選句である。

パンを切る夏の夜をやわらかく切る/松田遅足

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July 19, 2004

吉野亜矢『滴る木』

吉野亜矢さんの第一歌集『滴る木』(ながらみ書房)を、付箋を入れながら再読した。吉野さんのモチーフは、たぶん私的には個々に具体性のあるものなのだろうが、全体に描線の淡い感じのしあげがなされていて、読後の印象に、抽象化されたかたまりとして快く残る。領域とか境界とか内と外とか、とりわけそうした観点に敏感なことばが列ねられているようだ。

 自分では選ばぬものと暮らすのも一興笛吹きケトルをおろす/吉野亜矢
 目を覚ませテレビで誰かが怒鳴ってる(テレビが私を消せばいいのに)
 あたらしき本にうす茶の一点がつきてわたしのものとなりゆく
 憎まれるほど輪郭のあるくにに壊されるべき塔として立つ
 草色のコートの外にあるものをたくさん排斥しながら歩く
 売ったのかなくしても生きてゆくことができる臓器のような何かを

好きな作品を抜き書きしてみた。この人の歌の背景には、日常とか生活という呼び名で語られる空間がとても素直に広がっているようだ。ただ、そこからするすると伸びてゆく感覚の触手が、空間の描線を独特のものにしている。作中の一人称への執着が弱く、外部へのこだわりが強い。どこかさめてあきらめたような文体なのに、ことばの温度がきちんと維持されているのが興味深かった。

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July 18, 2004

2004年7月18日(日)

朝顔やきのふは深き渕を見て/永島靖子

『紅塵抄』(一九九一年)の一句。深き渕、はたぶん嘱目なのだろうが、これはもう心象に転位させて読んでくれと句が語りかけているようなものだ。何から解放されたという具体性はない。けれど、何かから解放されたその緩んだ感じがじわじわしみて来る朝、というのはそれなりに思いあたる感覚がある。卑近なところで言えば、仕事にきりのついた朝か。たまにはこんな風に朝顔と出逢いたいものである。午後、実家の父母が食べ物のさしいれに。終日、進みの悪さにいらいらしながらの仕事。いくつかはクリアしたのだが、いくつもが積み残しに。明日もすっきりしない朝になりそうだ……。

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July 17, 2004

2004年7月17日(土)

先月の台風の折、マンションの中庭の欅が強風で折れて驚いた。凄まじい風の音に続いて何かの倒れる音。書斎の窓から中庭をうかがうと、そこにあるはずの枝葉が見あたらない。気になって外に出てみたら、根元近くから欅が折れていたのだった。翌日、倒れた欅を業者がチェーンソーで切り刻んで運び出した。倒れた勢いで外灯が壊れたようで、その日から夜の中庭はまっくらである。不用心だなあと思うのだけど、おかげで今年はマンションにほとんど蝉が来ない。欅が大好きで蝉が大嫌いな家人は、とても複雑な表情を浮かべている。今週末も休みがうまくとれない。夕刻から家人と買い物に出たのが休みのかわり。夜から深夜にかけて、25日の公開歌会の詠草が提出される。力作揃いだ。

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July 16, 2004

枡野浩一のかんたん短歌blog

毎週木曜ないしは金曜、枡野浩一さんの枡野浩一のかんたん短歌blogが更新される。トラックバックを活用しての読者の投稿を、枡野さんが選歌してコメントするというスタイル。つまりは投稿歌壇。新聞歌壇に対してこれはウェブ歌壇と呼べばいいだろうか。枡野さんの選歌は、それに枡野さん自身の短歌もそうなのだが、作中の一人称をあまりべったり作者の自意識にひきよせない。平たく言うならば、巷の誰が発してもおかしくはないような一般性のあることばとして書かれたものが多い。歌人の多くが枡野的文体を嫌う理由はここにある。が、枡野的文体を否定するロジックが成り立つかどうかとはむろん別の話である。

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July 15, 2004

短歌ヴァーサスのサイト、8月OPEN

短歌ヴァーサスのウェブサイト、8月2日(月)オープンの予定で、編集部が製作の準備を進めている。歌人の他、詩人、俳人、川柳作家に連載をお願いした。本誌とはまったく違うかたちでの情報発信となる。

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短歌ヴァーサス4号に執筆

予定通り、短歌ヴァーサス4号の見本ができあがった。風媒社で確認。表紙には東直子さんが瞳をきらきらさせている。この号には、無記名で、東直子一首鑑賞400字、第2回歌葉新人賞選考委員コメント1400字、「短歌と[場]」の連載4回目1800字を執筆した。書店での発売は7月末頃となる予定。

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July 14, 2004

大野誠夫『薔薇祭』

川村ハツエ編『大野誠夫秀歌鑑賞200』(本阿弥書店)を読みながら、大野誠夫の歌集『薔薇祭』における戦後という時間・空間について考えていた。近藤芳美や宮柊二をおしのけて語るわけにはいかないだろうが、それでも、大野の抱える諦観に似た弱々しさが、きわめてリアルに見えるときがある。戦争へと連想がはしるすべての力強さを拒む、信ずるに足る弱々しさ、とでも言ったらいいか。

 ミゾーリ号に調印せし日も遠くなり光の方へながれゆく音/大野誠夫
 銀色に光れる罐を並べ売る白きインコを肩にとまらせて
 音しづかにジープとまりぬいのち脆き金魚を買ひて坂下りゆく
 何をしても無駄と知りつつ風の辻に呼びとめられてまた署名する

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July 13, 2004

2004年7月13日(火)

午前、短歌ヴァーサス5号の対談ゲラのチェック。午後からはずっと新聞の書評原稿に没頭していた。対象を再読したあと、対象以外のものを読みながら、意見をかたちにしてゆく。深夜、脱稿してメールで入稿した。そうそう、かれこれ一か月ほど歯科に通っている。虫歯治療ではなく、歯周ポケットの掃除である。歯の神経には一切さわらないので、あの嫌な痛みはないのだが、器具が歯茎にあたる痛みで顔をしかめていても、先生も助手のひとたちも、それはもうおそろしいほどにこやかに、ちょっと痛みましたねぇ、と言うだけで、歯石を削ぎ落とす手の力をゆるめてはくれないのだった。歯茎の痛みはランクが低いらしい。

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July 12, 2004

東郷雄二さんの「今週の短歌」

毎週月曜、東郷雄二さんのサイトの「今週の短歌」が更新される。東郷さんのように、まったく違うジャンルの最前線にいる人が短歌を好む、というケースは聞かないこともないのだが、ここまで本格的な短歌論というのは例がない。そもそも歌人にだって、これほどきちんと現在を語っている人が何人いるだろう。必読サイトとして広く奨めておきたい。

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July 11, 2004

2004年7月11日(日)

午後、打ちあわせで金山へ。駅の北口周辺がすっかり風景を変えていた。名古屋の都市開発というのは、その場所に堆積した歴史をあっさり断ち切って進めることが多いので、街の匂いみたいなものが消えてしまう。悪いとも言い切れないのだが、良くもないような気がする。夜、帰宅。仮眠。深夜、参院選の報道とF1イギリスGPをテレビで見ていた。M・シューマッハ、80勝目。アイルトン・セナの二倍近く勝っているんだって気づいたら鳥肌がたった。

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July 10, 2004

2004年7月10日(土)

連日の猛暑がいくらかおだやかになる。夏風邪から回復した家人が、義母義姉と買い物に出かける。蝉がうるさい。明日打ちあわせの予定なので、プロデュースをひきうけている歌集草稿を読みなおす。Nさんから電話。計画性と企画力の違いについてなど話す。昼食を買いに近所のスーパーへ。家人から電話。呪われそうなほどかわいいシャツを見つけたので買ってもいいかと訊かれる。このところ予定がたてこんでいて疲れ気味なので、出かける予定だった詩のイベントをキャンセル。長嶋有『パラレル』を読む。「未来」「中部短歌」の最新号を読む。雷雨。夜、義姉が家人にパソコンソフトの使い方を教わりに来る。blogの使い方を考えながら、そもそも日記をどうやって書いていたのかまだ思い出せない……。

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July 09, 2004

短歌ヴァーサス4号

予定では7月15日に見本ができあがる。風媒社から定期購読者と執筆者に発送されるのは7月下旬となりそうだ。取次を通しての全国各書店への配本は7月末頃かと思われる。4号の特集は、東直子と第2回歌葉新人賞。ちなみに、現在、5号の具体的な編集作業にとりかかっている。

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July 08, 2004

『短歌、WWWを走る。』

邑書林から『短歌、WWWを走る。』が刊行されて二か月が過ぎた。マスメディアの書評や記事でとりあげてもらったり、ウェブ上でも感想がさまざまに流れたり、多くの反響があるのを楽しんでいる。この本は、五十嵐きよみさんの企画したイベント題詠マラソン2003を母体としたもので、スタッフ・参加者・版元が一丸となってまとめた、そのエッセンスである。実際にウェブを媒体として書かれた短歌の、史上初の本格的なアンソロジーなのだ。現時点でのネット短歌への期待や批判を語るにあたって、格好の素材になると思う。

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July 07, 2004

俳句を楽しむ

中京大学のオープンカレッジで担当している講座「俳句を楽しむ」。2004年春期の日程を完了する(全12回)。秋期も継続して開講される予定。

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ogihara.com、再スタート。

ogihara.comをココログに移転することになった。ほぼ半年ぶりの再スタートとなる。半年間ずるずると休んでいたのは、草創期を超えつつあるネット短歌の場に向けて、新しい何かを考えたいというきもちが強かったからなのだが、これという答も見つからないままに時間が過ぎてしまった。手を動かしながら模索するしかないのだろう。自身の活動記録をベースにしたスタイルは以前と変えないつもりでいる。なお、このblogは、公式サイトデジタル・ビスケットと同じく、ひぐらしひなつさんに企画・セッティングをしてもらった。友情に深い感謝を捧げたい。旧ogihara.comのコンテンツはそのまま残しておく。

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