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August 09, 2004

藤原龍一郎「短歌の賞の現在と課題」/余談的補足

東京で会った何人かと件の文章について話をした。話をしながら、ぼくがこの文章に対していささか感じた困惑がどのあたりに由来するものなのか、それなりに自覚することができた。当初、関係する賞をめぐる見解の相違なのだと思っていたが、どうもそれだけでは説明がつかない。もっと本質的なところに要因があるようだった。それはたぶん、歌壇的メディアに対峙する姿勢の違いだろう。藤原さんの文章は、歌壇的メディアはハイレベルをめざすべきだ、そうさせなければならない、といった使命感的切迫感に満ちている。この感覚がぼくには欠落しているらしい。ぼくの考えはいつも、歌壇的メディアがそのようであるなら、自分の短歌や短歌観をそこで生きさせるにはどうしたらいいか、というアングルからたちあがる。既成のメディアをなぜか不変的で不可避的な前提条件として捉えてしまう。既成のメディアの外側に自分なりのプラスαを加えて、エッジの位置をなんとかずらせないものかなどと考えてしまうのだ。藤原さんの意見はあきらかに大人の発想で、自分のそれはどこかしら負けず嫌いのこどもみたいだとも感じるのだけど、性格に由来するのか、なかなか調整がきかないようである……。

※件の文章に対して先日書いた文章は↓こちら。
http://ogihara.cocolog-nifty.com/biscuit/2004/08/post_4.html

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