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September 19, 2007

2007年9月19日(水)

曇天。傘を持ち歩いていたが、降りそうで降らない。午後、中京大学へ。オープンカレッジ「俳句を楽しむ」の講義。秋期はきょうから開講である。十人に満たない小ぶりな講座も、これで四年目に突入した。きょうは「秋の暮」の話など。

16日の日曜、東桜歌会のメンバーで、大辻隆弘さんの第五歌集『夏空彦』(砂子屋書房)の読書会をした。大辻さんを含めた常連メンバーとひさしぶりに顔を見るメンバーとあわせて13人が参加。大掴みで抽象的にならないよう、できるかぎり個々の作品に即して議論を進めた。「私」の枠組みをどこかに残しながらも、題詠的世界へと大きくシフトした時期の歌集で、部分的に主題を前面に押し出した前歌集『デプス』よりもいきいきとした構成の歌集だと思う。

 殺戮ののちの砂漠のしづけさのやうなシーツを開くましろに/大辻隆弘
 逃げ切れるのか、からうじて見えきたる国の境のごとき週末
 雲と空のさかひがまぜこぜになつて青がよどんでゆく負けたのだ
 まづ水がたそがれてゆきまだそこでためらつてゐる夜を呼ぶそつと

 前半の二首と後半の二首。著者の「らしさ」が出ていて、かつ、作風の変化がはっきり見えるものを引いた。何もないところから一首をたちあげてゆくような苦しさを超えてゆけるかどうか。注目していたい。

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