2007年9月20日(木)
夕刻を過ぎてから栄へ。加藤治郎さんに会う。待ちあわせの喫茶店に向かう途中で加藤さんからメールが入る。「いま、着きました。入口近くです。」という文面を読んで苦笑する。七月に同じ場所で会ったときは、互いに離れて死角になった席に坐ったまま二十分ほど気づかなかったのだった。きょうはすんなり顔をあわせて、もろもろの打ちあわせ。
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車窓に風景のない地下鉄では、いまどこを走っているのかがわかりにくいために注意深くなるのだが、地上を走る列車に乗ると、注意力がにわかに落ちて、アナウンスも聞き落とすし、むしろどこにいるのかわからなくなったりする。いま過ぎた風景、何か見おぼえがあるなあなどとぼんやり考えていて、少し後にそこが目的地だったと気づいたときはあとのまつり、ということも珍しくはない。というようなことを考えながら帰路の地下鉄のなかでまとめた一首。
駅名の声くぐもつてどこでもない場所をひだまりからひだまりへ/荻原裕幸
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