2007年10月28日(日)
縫目がわざわざ表側に出るように縫製された服がある。そういうデザインなのだと一応は理解しているが、あれはどう見ても裏返しである。家人があれを着ているとどうしても、裏返しみたいだね、と言いたくなる。きょうも外出の前にそれを言って、不憫で哀れな存在を見るような目を向けられた。だってそう見えるんだからしかたがないじゃないか、と思いながら留守番。帰宅後、母親にまったく同じことを言われたよ、と、こんどは不憫で哀れな種族を見るような目を向けられた。義母のことまでは責任もてないが、やはりどう見ても裏返しである。
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きょうの一首。人に何もしてやれなかったという悔しさが、爾後、その人との距離を極端に近づけたり無限に遠ざけたりすることがあるように思う。なんとなくそんなことを考えながら。
髪を洗ふ夜のしづかな彎曲のなかでなみだをながすのだらう/荻原裕幸
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