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October 30, 2007

2007年10月30日(火)

午後、水ではなく緑で満たされている名古屋城の外堀を眺めながら、市役所近隣の名古屋市市政資料館へ。大正時代に控訴院の庁舎として建設されたそうで、建物は国の重要文化財でもあるのだが、そうしたいかめしい来歴とは関係なく、集会室を借りて、ねじまき句会の十月例会。参加者は七人。今回の題は「線」、それに雑詠。ぼくの出詠したのは以下の二句。

 物寂しいので街じゅうの線を踏む/荻原裕幸
 松の木がうごきだすまで見て帰る

句会後、帰宅してから、川柳についてあらためて考えていた。昨年五月に発行された川柳誌「双眸」第21号に、「読みの時代の時事川柳」と題して長い作品評を書いた折に、併せて「思い」の表現をめぐる川柳観をまとめたのだが、どうもそれ以後、考えが進まなくなってしまっている。現在の川柳の動きは、ぼくの観点からすると、「思い」の表現にこだわる人と「思い」の主体を「自己」として構築してゆくスタイルから脱却しようとする人の対立の構造に映るのだが、そこからさらに先への動きがうまく見出せないでいるのだ。過去の作品をもう少しまとめて読んでみた方がいいのかも知れない。

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