2007年11月17日(土)
午後、家人に、某DIYショップに行こうと誘われる。室内の装飾用に額をつくるというので、荷物運びをするつもりで一緒に出かけたところ、額の形状とサイズと個数を教えられて、どの材料がどれだけ要るのか、無駄が出ないよう、その場で計算させられた。買った材料を店でカットしてもらうと、小ぶりな手提げ袋にすっきり収まってしまう。つまるところ、荷物運びではなく、計算機がわりに必要だったらしい。役に立ったのならば、それはそれでいいのだが……。
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同人誌「レ・パピエ・シアン」12月号の特集は「百人一首を読む」。萬葉集以外の古典和歌を語る現代歌人の文章というのは、近頃ほんとに少なくなった感があるので、珍しさの面も楽しみながら読んだ。各執筆者のエッセイに添えられた本歌取的かつ感想的な作品がおもしろい。引用歌の本歌は実朝と躬恒。
常にもがもなと思はむ何もなくあなたと目守る鱏の反転/山吹明日香
霜を瓶にあつめてひとに見せたい花をまぎらわせたその白を/小林久美子
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きょうの一首。半ば冗談で書きはじめたのだが、書きながら晩秋初冬的な感覚にひきずられた。どこか抒情っぽい印象に転じたか。
計算をするとき九九を声にだすひるのしじまににじむその声/荻原裕幸
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Comments
荻原さん、お久しぶりです。
わたしは古典専攻の国文科学生だったし今でも古典和歌に関心があるのですが、今日のブログを拝読して、ああなるほどと思いました。
現代歌人の歌を読む機会が少ないので全体のことはわかりませんが、わたしの知ってる範囲でも古典の匂いのする歌を詠む方は紀野恵さんくらいしか思いつきません。
万葉集を読むのはやはりアララギ系統の方々ですか?
Posted by: ぱぐ | November 18, 2007 at 05:57 PM
ぱぐさん、コメントありがとうございました。
古典和歌を読むことや研究をすることは、
何の系統の人にかぎらず盛んだと思います。
ただ、古今集や新古今集の時代の和歌について、
現在の短歌の文脈の上で雑感的に語ったり、
作品に直に活かしたりするのは難しいようですね。
広義でのリアリズムの浸透が影響しているのかも知れません。
Posted by: 荻原裕幸 | November 18, 2007 at 09:40 PM