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February 11, 2008

2008年2月11日(月)

建国記念の日。けだるい感じの一日。

菅野耕平さんが、2月7日付の「ボーダーを見つめながら」で拙作を料理してくれている。同日の加藤治郎さんのふらんす堂サイトのコラムと同じ引用歌なので、たぶん加藤さんのコラムを読んで、ということなのだろう。むかし書いた「定年後の父」についての歌には、その頃の自分が「父」をどう考えていたかがダイレクトに映っている。巧拙の問題はともかくとして、二度と書かないし書けない歌でもあるか。

 雪の息聴きつつ籠るこの冬の職退きてより魑魅魍魎も来ず/村上白郎

歌集『無風盆地』(二〇〇〇年)に収録された一首。職によるつながりを失った後に人が孤立してゆく寂しさを読むべきなのかも知れないが、退職前だって魑魅魍魎は来なかったでしょう、と思わずつっこみたくなるのは、たぶんこの一首が底にひめている気丈な印象によるものだろう。達観によるユーモアと寂しさの果ての強がりとの中間あたりに位置する、きわめて微妙な心情が滲み出ているようだ。

きょうの一首。結局メモは捨てたのだが、何か気になって、歌に残してみた。

 ヤポユゴと書かれたメモは自筆だが何か解らずヤポユゴは逝く/荻原裕幸

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