2008年3月5日(水)
啓蟄。午後、家人と熱田のイオンへ。冬眠から覚める生物のように、この時期になると人も外へ出たくなるのか、平日の店内にしてはやけに混雑していた。食料品類のもろもろがかなり値上がりしていて、買う気の起きないような価格になっているものもある。しかたないと思えるものだけを買い揃えて、残りは他店で探すことに。帰りにコメダ珈琲店に寄る。
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還らざりし英霊ひとりJR舞鶴駅につばさをさめて/塚本邦雄
第二十二歌集『汨羅變』(一九九七年)に収録された一首。たしかこの歌集を出す少し前だったか、塚本邦雄が、歌をわざと下手に書く、というような話を盛んにしていた時期があった。巧さによってリアリティが損なわれるというのだ。むろんそれはことばのあやであり、実際の話の文脈のなかでは、修辞性と日常性のバランスが崩れるとリアリティが損なわれる、という意味にとれた。この「つばさをさめて」は、塚本に下手に書く必要を感じさせた歌のしくみが浮かんで見える歌だろう。これは、下手に書かれてはいない歌、であり、英霊・舞鶴というつながりと舞鶴・つばさというつながりの、後者に少しでも読む意識が傾くと、どこかつくりものめいて見えてしまうという危険をはらんだ、ぎりぎりのバランスの上に成り立っているように思う。
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きょうの一首。名古屋市中区の鶴舞駅、舞鶴駅ではない。念のため。
鶴舞駅の高すぎずまた低すぎぬなかぞらを鳥でないものが逝く/荻原裕幸
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