2008年5月18日(日)
暑い日。午後、義母と義姉と家人と四人で喫茶店へ。はじめに坐ったテーブルが予約席だからと言われて別のテーブルに移動する。店に一時間以上いたのに、誰一人その予約客の来る気配はなかった。
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向かうから知り人ひとり歩み来るその人である感じと共に/香川ヒサ
第二歌集『マテシス』(一九九二年)に収録された一首。人が近づいて来て、その人に知人のあの人である感じが察知されると、近づいて来た人が知人であるとわかるのだと思う。ここにはそうしたリアルな了解の順序はない。行為や事柄に順序を与えて得るような時間の奥行がない。この時間の奥行は、一般に言われるリアリティの、大半を保証してくれるはずだが、それをたぶん意図的に、大胆に欠落させている。にもかかわらず、こう書かれてみると、そう言えばそんな感じだな、と思えるのが、短歌という定型のおもしろいところでもあり、厄介なところでもあるのだろう。公式の成立しない不思議な型だ。
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きょうの一首。どう考えても、他の何か、の方が作品のモチーフとして有効な気がしたのだが、あえて逆らって書いてみるのもいいかと思って書いてみた。
他にも何かしてはゐたけど麩のうかぶ椀を見てゐた日曜の夜/荻原裕幸
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