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July 12, 2008

2008年7月12日(土)

朝、油蝉と熊蝉が交互にときどき鳴く。午後になると静かになる。やがて来る大合唱のためのリハーサルのようにも感じられる。きょう、友人から届いたメールに「この世で一番無くて困るのはお弁当箱の蓋だと思いました」と書いてあった。お弁当ができたのに蓋が見つからないのだという。メールを出すくらいだからすでに見つかっていたのか、あるいは何か別のものを蓋がわりにしたのか、それとも緊急事態が続いていたのか、どうだったのだろう。

五七五七七を、多少ふくらませたりへこませたりひずませたりもしながら、ひとつらなりのことばとしてまとまった感じを得ること。それと、この世界のどこかで誰かが何かを見たり聞いたり感じたり考えたりしている感じを得ること。短歌を書くというのはつまるところ、この二つを同時に進めて、一つの場所で出逢わせるような行為なのだと思う。問題は、人がそれぞれ、短歌にそれ以上の何かを求めることで、そのために出逢いまでに過酷な試練をたどることになったり、せっかく出逢ったのにまた一からやり直すはめになったり、昼ドラみたいな展開となって、なかなか幸福な出逢いがやって来ないのだろう。

きょうの一首。同名の川が四日市市にもあるそうだが、一応これは名古屋市を流れている天白川をイメージしている。むかしは、泳いだり釣りをしたり水切りをして遊んだ。川原のサイクリングコースで、ローラースケートとかゲイラカイトで遊んだこともあった。それがいつからか、たまに通りかかったとき、水面を少し眺める程度のつきあいになってしまっている。

 けふはあさから笹の舟ですもうすこし天白川を流れてみます/荻原裕幸

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Comments

荻原さん、こんばんは☆

今さらながらですが、「短歌を書く」というのは、すごくすごく奥が深いですね。31文字というベースはあるものの、その中にひそむもの(または、ひそませるもの)のなんと幅広いこと!!荻原さんの短歌論(!?)を読んでいて、ますます短歌が好きになりつつも、ますます難しいものになってしまいました。

「好きであることがまずは一番大事!」と自分に言い聞かせながら、心にあっときたものを詠もうと試みるのですが、何とも着地できず、ふわふわと浮いたものばかりで、結局なかなか歌らしいところにたどりつきません。

愚痴を書くつもりはないのですが(すみません)そんな自分のもやもやの歌と格闘しているときに読む荻原さんの毎日の1首は、とても心地よく「あぁ!」と心に伝わるものがあり(表現がまずくてすみません)私もがんばるぞー!という気にさせてもらえます。

ますますブログの虜になりそうです☆


Posted by: 歌詠み子 | July 15, 2008 at 10:38 PM

歌詠み子さん、こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。
がんばるぞー! という気になっていただけて、
書き手としてたいへんうれしく思います。

短歌を書く、というのは、考えてゆけば、
たしかにいろいろ難しいところもありますが、
ただ、やはり基本は楽しんで書くことですよね。
なので、調子が良いと自覚できるときは、
自分に厳しくして、ステップアップをはかり、
なかなか思うようにならないときには、
自分に優しくして、現在の自分を褒めてやる、
というのが継続してゆくコツではないでしょうか。

Posted by: 荻原裕幸 | July 16, 2008 at 09:44 PM

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