2009年5月6日(水)
振替休日。雨。何のCMだったか、テレビで「ボギー大佐」の替歌が流れていた。その歌詞が「さる、ごりら、ちんぱんじ〜♪」という脱力系のもので、笑ってしまったのだが、家人に、この歌詞はないよねえ、と言うと、怪訝そうな顔で、この歌詞しか知らないよ、と言われた。そんなに有名なCMだったのかと思っていたら、そうではなくて、替歌そのものが以前からよく知られているのだとか。ググってみるとたしかに、懐かしい替歌としてボーカロイドも熱唱していた。
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鎖いつぱいに近づく犬のあたたかさいづくか男友達の友情に似る/青井史
第三歌集『月の食卓』(一九九四年)に収録された一首。文体の印象からして、決して皮肉を言っているのではないと思うのだが、何と言うか、読んでいて咽せそうになるモチーフではある。よその飼犬がどれほど懐いてもみずから鎖を断ち切るような展開にはならないわけで、そこに異性の友人との、近いようで遠い、ほろ苦さの混ざる距離を連想したということだろう。異性の友人という存在を、的確に言いあてている感じが、ユニークな味わいを出している。歌集の配列では、この後の一首が「友にみな妻あることの和やかさ秋に入りゆく季節のやうな」。微妙な心情が、暗よりは明に大きく傾きながらひろがっているのがわかる。
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きょうの一首。
雨が続いて窓のみどりは悦楽のしぐさのやうにかすかに揺れて/荻原裕幸

Comments
こんばんは。
あわてて「ボギー大佐」を頭の中で確認しました!
それから歌ってみたところ、あまりにもぴったりで(爆)
こんな歌詞がついていたなんて…知らなかったです。
話変わって、今日の一首のなかの
〈悦楽のしぐさのやうに〉
こちらには…唸っております。
Posted by: かや | May 08, 2009 at 10:24 PM
こんばんは、荻原様。
私の住んでいる辺りでは、「猿、エテ公、チンパンジー」と充てるのが一般的でした。これだと、「猿=エテ公」だからあんまり巧くないな、と思っていました。
ところが、この間、大学生風のにーちゃんが歌っているのを聞いてびっくり。なんと、「猿、ゴリラ、一般人」! これは巧い。自嘲が入っているのかいないのかとても気になるところですが、オリジナルを超えていると思います。
それでは、お休みなさい。
Posted by: 雨宮 司 | May 09, 2009 at 03:22 AM
かやさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。
知らない派がいてほっとしました。
悦楽のしぐさ、の一首、
唸っていただいてありがとうございます。
名古屋の新緑を楽しみながらまとめました。
Posted by: 荻原裕幸 | May 15, 2009 at 06:16 PM
雨宮司さん、こんにちは。
替歌、いろいろな歌詞があるようですね。
「猿、ゴリラ、一般人」はたしかに面白いです。
どこか自嘲っぽい感じもありますが、
ただ無責任に言い放った感じもあって、
ともかくのりがいいですね。
Posted by: 荻原裕幸 | May 15, 2009 at 06:17 PM