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November 01, 2009

2009年11月1日(日)

きょうから十一月。午後からは雨となったが、最高気温は連日二十五度前後、あたたかな日が続いている。中村草田男『長子』の「あたゝかき十一月もすみにけり」の十一月には、こんな日々がさらに続いたのだろうか。むろん、そうは言っても、あと一週間ほどで立冬、紅葉や黄葉を間にはさんで、下旬にはすっかり冬になるのが例年のスケジュールである。

 掌(て)のなかへ降(ふ)る精液の迅きかなアレキサンドリア種の曙に/岡井隆

第四歌集『眼底紀行』(一九六七年)に収録された一首。「少年期に関するエスキース」という、回想的な連作の一首である。生理的な行為だからか、自閉的な行為であることが問題なのか、倫理に反するといった印象があるからなのか、自慰をモチーフにした短歌は稀だし、語りづらくもある。以前、小池光さんがこの一首を鑑賞したとき、自慰とその同義語を一回も使わずに書いていて驚いたことがあるのだが、短歌においては禁忌に近いものなのだろう。「掌のなかへ」とか「迅き」とか、やたらにリアルな射精の描写をして、その「曙」を西洋葡萄の清澄なイメージでまとめるというのは、リアリズムを逆手にとり、意図的に禁忌を踏みこえて、新しい境地を求めたものかと思う。ただ、いかんせん、肝心の読者や鑑賞者の側が、禁忌を踏みこえるのをためらっているため、いまだにこの文章のような、婉曲で韜晦した感想ばかりが述べられるにとどまっているのかも知れない。

きょうの一首。

 気象や気温に気分は左右されながら秋のかたちの野菜を選ぶ/荻原裕幸

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Comments

こんにちは。ちょっとだけご無沙汰いたしておりました。岡井先生の歌は私も大好きな、先生の絶唱の一つです。岡井先生はこの主題はお好きみたいで、あのお母様に見つかるやつとか、ご自身のヘアへの感心とか、そういうお歌が他の方の論評はともかく私は何故か心に残ります。(もちろんアララギに恋心を一匙くわえたような作品も大好きですが。)そう述べてから私はこの歌を論評したものでダントツに好きなのは塚本先生の論評につきます。国文社から出ている新しいベスト版にある新しい花鳥風月というテーマで論じてらっしゃる文章です。あれで古代の数々の傑作を挙げながら、新しい時代の花鳥風月という筆頭にこのお歌を据えておいででした。衝撃的で忘れがたいです。塚本先生の評論は詩的で、論理的、合理的に考えると正味のところはわからないことも多いですし、強引な断定もたくさんあります。しかし、だからこそ魅力を感じるのです。何かへんなことを書き散らしてしまいました。私もこの歌が好きとお伝えしたかっただけなんです。またアレキサンドリアという言葉を教養主義的にとらえた塚本先生も好きとお伝えしたかったのです。

Posted by: 岡田芳紀 | November 15, 2009 12:19 PM

是非お試しあれ! 「イカ針」と呼称される個性的な針、リベット付きのブレスレットなど、ヴィンテージな雰囲気が色濃く演出されています。
オールセラミックモデルや奇抜で個性的なデザインを発表し続けるメーカーとして人気を博し続け、プロのための時計として専門分野の現場で使用されています。
流行りなど気にせず自分という個性や、職人的なこだわり・伝統を大切にしているイメージがする腕時計です。
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腕時計にした場合の比率にあうよう綿密に計算されて作られ、信性性と高度な性能と視認性をすべて兼ね備えた腕時計です。
さらに、「形は機能に従う」という信念のもとプロフェッショナルから支持される時計作りを行っています。
実用的な機能を備えつつ、日常生活にも溶け込むデザインの空気潜水用防水ダイバーズウオッチ。
ブランドの知名度や機能も大切だけど、やっぱり自分の好きなカラーで選びたい! 現在のモダンなコレクションでは、この有名なダイバーズウォッチが、オメガが誇る最先端の技術とデザインによってアップデートされています。
日本が誇る技術に、本物の自信が宿る。
もはや芸術作品。
最初にご紹介したSEIKOの「ツナ缶」の男らしい色気とはまったく違う上品な色気があるのが、オメガ「シーマスター ダイバー 300M」。
「シーマスター ダイバー 300M」は、1993年の発売以来、伝説的な支持を誇っています。
一般的な日本人の腕にはBR03の方が、収まりがいいとも言われています。
大胆で先駆的、型破りなデザインは、エルヴィス・プレスリーを始め、世界中の人々を魅了してきました。
ブラックフェイスの精悍なダイヤルに映える赤針の24時針と、24時間表記が大胆に刻印されたベゼルが、力強さと存在感をアピールしています。
12時の赤と時分針の青がほどよいコントラストになって好印象。
着けた印象は決して派手ではないけれど存在感がかなりあるんです。
ベルトもレッドカラーで合わせた高級感溢れる1本です。

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Posted by: スーパーコピー商品 | June 06, 2020 10:50 PM

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