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December 24, 2009

2009年12月24日(木)

少しあたたかな日となる。夕刻から家人と名駅へ。さほどふだんよりも人の数が多いとは思わなかったが、親子連れとか若い恋人同士とか、クリスマスイブという雰囲気の人出ではあった。そう言えば、毎年うるさく感じるほどに流れているクリスマスソングの類を、今年は外であまり耳にしなかったなと思う。そういう曲が流れる場所に自分がいなかっただけだろうか。

 どこへ隠そうクリスマスプレゼント/神野紗希

合同句集『新撰21』(邑書林)に収録された「誰かの故郷」百句の一句。文芸として何をどうとも論じようがないモチーフなのに、だからと言って非の打ちどころがあるわけではない佳句というものがある。この句などその典型だろう。幸福を正面から造形して、しかも嫌味がない。誰から誰へのプレゼントなのか、さだかでないが、人間関係については自由に読んでさしつかえないかと思う。提示された日本的クリスマスの幸福感には、自由に読まれても揺らがないだけの強度があるようだ。稚気も嫌味もなく明るさを描ききるというのはなかなか難しいものだが、この作者にはその力量がしっかり備わっていると感じた。百句から他にも惹かれた句を引用しておく。

 今鮎が跳ねたと言って立ち上がる/神野紗希
 遠足やアルミホイルの光り合う
 夏は来ぬパジャマの柄の月と星
 水中花見ている雨を見るように
 冬林檎椅子の曲線とも違う

きょうの一首。自堕落なだけですが、それが何か? とは言えなくて。

 風邪ですかええまあなどと曖昧にパジャマ姿で過ぎてゆく午後/荻原裕幸

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