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March 21, 2010

2010年3月21日(日)

春分の日。午後、家人が義母と義姉と出かける。留守番。家にいて何も気づかずにいたが、全国的に黄砂がひどかったらしい。黄砂については、視界が悪くなったり、物が汚れたりする他に、大気汚染物質の付着の可能性が言われているが、環境省の実態解明調査の中間報告で、曖昧な結論しか出されていないのがむしろ気にかかる。何か薄気味悪いものに思われてならない。

ウェブマガジン「俳句空間 豈weekly」第83号、冨田拓也さんの「七曜俳句クロニクル」に、岩田真光さんの第一句集『芍薬言語』(一九八七年)をめぐっての言及があり、個人的にタイムリーな感じで読んだ。と言うのは、数日前からこの句集を再読していたからだ。冨田さんは、ライトヴァース(とは、文体の軽さを通して、俳句の軽みなども含んだジャンルの既存の価値観から脱却しようとするスタイル、と理解しておけばいいだろうか)の観点から『芍薬言語』の文体を批判的に分析している。句集に対する批判と言うより、そもそも俳句にライトヴァースはなじまないのではないかといった論調である。『芍薬言語』の個々の句の評価とは別に、自分もこのあたりのことに関して、以前からよく似たことを感じている。十七音の定型の場合、俳句から見たライトヴァース的なポジションに、あらかじめ川柳が存在していて、俳句がライトヴァースに向かうとき、無意識にそこを迂回して着地点を見失うか、一部の川柳とのボーダーレスな状態になってしまうか、結果的にそのどちらかになっているように思われるのだ。必然的にそうなるわけでもないはずだが、結果としてはそうだと言わざるを得ないのではないだろうか。句集『芍薬言語』については、後日またあらためて。

きょうの一首。

 そもそも人のあらかたは曲線だけどいかにも春たけなはの曲線/荻原裕幸

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