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November 11, 2010

2010年11月11日(木)/島国感覚

第23期竜王戦七番勝負第三局、二日目、羽生善治名人が雪辱、一勝二敗とする。渡辺明竜王の先手ではじまった本局は、横歩取りの将棋となる。自信に満ちた指し回しに見える渡辺竜王とやや強引な攻めを強いられたかに見える羽生名人。中盤までは渡辺竜王の三連勝の気配が濃厚だったように思うが、終盤、劣勢から紛れのある難解な展開にもちこんだ羽生名人が徐々に差を詰めて逆転した。第二局に続き、名局に近い将棋だったのではないかと思う。

午後、葉書とファックスとメールの詠草をとりまとめてプリントを作成。夕刻、栄の愛知芸術文化センターへ。東桜歌会の例会。きょうの参加者は十人。題詠「島」と自由詠各一首を提出。いつもの通り、無記名で互いに選をして、読解を中心に合評を進める。きょうの詠草で、空間の表現にひっかかるところを感じた一首をめぐって、その部分についてかなり批判的に意見を出した。後で、某小説の邦訳名に典拠があるのだとわかった。in が「の中の」と訳されているものを、「の中に」と転じて引用していたのだが、「の真ん中に」の意味に近いそれが、一首の意味としては紛れることがなくても、どこか「の内側に」に見えてしまうのが瑕に思われたのだった。典拠を優先するならば自然な語法なので、もうしわけない批判になってしまったか。

きょうの一首。「島」の題詠として歌会に提出した一首。

 島のひとつも見えない冬のうすぐもり海を出口としてゐる国の/荻原裕幸

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