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November 15, 2010

2010年11月15日(月)/七五三

七五三。だが、この日に祝いをするのは少数派であるらしいし、以前はよく聞いた十五日の前後の週末というのでもなくて、最近では暦にこだわらない人が増えているのだとか。毎月七五三の祝いに来る人がいる、と神社の人が言っていたのを、ニュースか何かで少し前に聞いた。まあ、そういうご時世なのだろう。午後、同朋大学へ。文章表現の講義の六回目。前回にひきつづき、散文詩の作品を、ことばの感触をたしかめながら、できるかぎり丁寧に読み進める。

現代詩の行分けを考えるには、五音/七音による音数律と行分けとによってある種の定型を構成していた近代の詩の、行、の概念を考えるところからはじめる必要があると思うし、それがどのように現在につながる自由詩の、行、へと推移したのかを知る必要もあるのだろう。ただ、そうした歴史をたどる行為は別にして、われわれ(と言うべきか、少なくとも自分に)は、自由詩の、自然な改行、というものを了解しているという感覚はある。そして、現代詩の作品においては、その自然な改行をしばしば逸脱するように行分けがなされているのも了解できる。強引に短歌に結びつけて考えると、自然な改行による行分けを正調、逸脱するような行分けを破調、だと言ってもそれほど大きな間違いではないと思われる。こうした観点から考えてみると、散文詩とは、行分け詩における破調の極端なスタイルだと見えなくもない。講義後、市バスや地下鉄に揺られながら、つらつらとそんなことを考えていた。

きょうの一首。

 このさきに何が待つかを言ひたげに枝揺らすひかりの冬木立/荻原裕幸

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