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November 17, 2010

2010年11月17日(水)/十一月

連日、朝の気温が五度前後まで下がった。巷ではすでにクリスマスソングが流れはじめている。ただ、十一月に聞くそれは、浮かれた感じをもたらすよりも、むしろ、商戦のきびしいさまを連想させて、どこか哀愁をともなった印象さえある。さすがにまだサンタクロースの身なりをした店員さんは見かけないが、間もなくそうした風景もあらわれるのだろう。そう言えば、家人から、今年のクリスマスはどうするの? と訊かれていたのだった。まだ何も考えていない。

午後、中京大学へ。オープンカレッジ「俳句を楽しむ」、秋期の九回目。きょうの題は「十一月」。出席者は11人。詠草13句。いつもの通り、読解を中心に添削的な批評をする。十一月は冬の題でありながら、初旬の半ばが晩秋である。しかも、中旬から下旬にかけてのどこかで、初冬から本格的な冬へと踏みこむ断層のようなものがあらわれたりもする。そうした変化のある時期としてのイメージははっきりしているのだが、時間の一点を捉えてゆくことの多い俳句の場合、あたまのなかだけで構成しようとするとかなり苦しい。嘱目的な発想が必要になる題の典型か。きょうの題に即して一句。

 鈴の音して何か行く十一月/荻原裕幸

きょうの一首。

 煙突も猫もアンテナも積もる雪もなく十一月の屋根はしづまる/荻原裕幸

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