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November 04, 2010

2010年11月4日(木)/青龍劣勢

日本シリーズ第五戦。きのうは延長戦を制して二勝二敗のタイスコアに戻したドラゴンズだが、きょうは先発の中田投手が不調で大敗。三敗目を喫した。先発投手に誤算が多過ぎて、これではどうにもならないという感じがどんどんひろがっている。ナゴヤドームであと二試合。うまく力を出してほしい。日本一の決まる試合くらいはテレビ中継を見たいとも思うのだが、週末は二日続きのイベントに出ることになっているので、どうやらそれも果たせそうにない。

 家族とふ単位で数ふる幸せもあらむ五合の米とぎ終へつ/大口玲子

昨日に続き、第一歌集『海量(ハイリャン)』(一九九八年)に収録された一首。幸せは単に一人/個人のものとしてあるばかりではない。家族の幸せのためならば、さまざまなことに耐えられるだろうし、嫌だと感じていることが、ときに楽しいことに転じたりもする。家事をしながらそんな風に思った場面なのだろう。五合の米という具体的な数量から家族のシルエットがやわらかに浮かんで来るのが佳い。ただ、この種の犠牲的なファクターを含む幸福論は、それだけにはとどまらない。親戚とか町内とか職場とか、もう少し拡げれば民族とか国家とか世界とか、対象を拡げて考えると妙な雰囲気も生じはじめることになる。家族の単位を超えた集団の幸せを考える是非も含んで、あれこれと考えさせられる一首だ。以下、同歌集から他にも好きな作品を引用しておく。

 つつまれて線香花火の先にある火薬の量を思ひつつ行く/大口玲子
 献血はさびしきものか献血の手帳にさびしき日付を溜めつ
 腹の上にテレビのリモコンのせてゐる昼寝の妹またぎ家出づ
 花嫁の父日本より来て今宵ウイグルの帽子ななめにかぶる
 逢ひたさうな素振りしたるか樹木医が樹木見るやうな目に見られゐる

きょうの一首。

 薄紅葉を見はじめたのがゆふぐれでうちとけて終バスに遅れて/荻原裕幸

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