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November 06, 2010

2010年11月6日(土)/神戸なう

午後、三宮の神戸女子大学教育センターへ。明日まで二日間開催される「現代詩セミナー in 神戸2010詳細pdf)」に参加/出演するため。新神戸までは新幹線で、そこから三宮まで地下鉄に乗って、にしむら珈琲店で珈琲を飲んでから会場へ。セミナーのテーマは「詩のことばと定型のことば〜定型から何を学ぶか」である。こうしたテーマが詩人たちにとって魅力的なものなのかどうかはわからないが、そこには何か揶揄するようなあるいは冒涜するようなひびきがあって、少なくとも刺激的ではある気がした。セミナーの参加者は、出演者とスタッフを含めて、優に百人を超えていたらしい。現代詩の集まりとしては異例の数だそうだ。

初日のプログラムは、二日目のディスカッションに向けての講演と鼎談。総合的な進行は細見和之さん。講演は、野村喜和夫さんが「定型から遠く離れて」、夏石番矢さんが「究極の詩とは何か?」と題して。鼎談は講演者二人に樋口覚さんを交えて。詳細はいずれどこかに記録のかたちで出るだろうと思われるので、気になった点だけを少しメモしておく。野村喜和夫さんは、定型から学ぶものはとりあえず何もない、と語りはじめた。それはそうだ。学ぶものがはっきりとしていれば、現代詩の最前線でのセミナーのテーマになどならないだろう。しかし、ひっかかったのは、野村さんがここで「定型」と呼んでいる概念が、五音と七音とから構成される音数律/狭義の詩的リズムだったことだ。あ、と思った。考えてみれば、現代詩の現場では、しばしば俳句と短歌とは一緒くたなのである。五音と七音とを作者が任意に構成する可変的な詩の様態と、俳句と、短歌との間に大きな差異はないのだった。後に会場からの発言を求められた黒瀬珂瀾さんもどうやらこの点にひっかかっていたようで、定型を捉えるアングルについて語っていた。二日目に自分が出演するディスカッションでは、何か一つのことだけに絞って意見を出そうと考えていたのだが、ここに絞るべきだろうと感じて、夜の神戸のホテルでメモをまとめる。

きょうの一首。スケジュールの都合で、観光的要素の入る余地がない。

 ノートにも意識にもまた胃腸にも文字をならべて神戸を歩く/荻原裕幸

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