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February 15, 2011

二月のエスキース

 
 二月だといふのに稜線のよく見える春服を着てあなたが揺らぐ/荻原裕幸

 春の雪にあしあとつけてふたくみの白きかたちのちがふさびしさ

 それにしても心と声がこんなにも繋がりを欠いてゐて冴え返る

 わたしはあなたに暖を求めてゐるだけか気の早い紅梅を眺める

 気づけばすでに二時間ばかり春淡く出口なきコメダ珈琲店に


一月以来ちょっと理屈っぽいエントリが多かったので、気分転換もかねて短歌をまとめて書いてみたのだが、まとめて書くと、相互に、前後の作品の文脈にもたれかかるような作品ばかりになって、エスキース以前といった有様になった。五首だけを選んでリリースしてみる。昨日二月十四日はバレンタインデー。演出なのか妨害なのかわからない感じの雪や霙が降るなかで、モチーフはおのずとそういったあたりにつながるものになった。チョコレットのように軽くご賞味いただければ幸いである。

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