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November 26, 2012

2012年11月26日(月)/妹的冬暁

未明からの雨が午後まで降り続く。きょうは同朋大学の講義の日だった。三連休が明けて、どことなくせわしない空気も、キャンパスには無縁のようで、そこだけが平穏なにぎやかさに満ちていた。川柳誌「川柳カード」の創刊号が届いた。十月二十七日に亡くなった石部明さんの十句が掲載されている。「鈴買いにくれば鈴屋は来ておらず」。石部さんの作品には、「方法」を正面から見せるものが多いが、こうした「方法」の匂いのしない秀句もある。求め続けた新境地の一つだったのかも知れない。

二十六日付の、砂子屋書房のホームページのコラム「日々のクオリア」で、石川美南さんが、第一歌集『青年霊歌』の作品を鑑賞してくれていた。感謝。妹をモチーフにした数首等、引用された半数は、いわゆる「表現の現在」をほとんど意識せずに書いたもので、そうした作品にも触手を伸ばすあたり、いかにも石川さんらしいテイストになっていて、作者であることとはまた別に、きわめて楽しく読むことができた。短歌誌「短歌人」十二月号が届いた。この号には、生沼義朗さんの第二歌集『関係について』(北冬舎)の書評「意識の反映について」を寄稿した。四百字四枚弱。山田航さん、小島熱子さんの同書評と併載されている。書評者の視点が見事なまでにばらばらなのは、生沼さんの歌集の、幅員や奥行の大きさを証しているのではないかと思われる。

きょうの一首。アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」を見たとき、当の妹の高坂桐乃ではなく、後輩の黒猫こと五更瑠璃にこそ妹らしさがあるように感じた。私の妹観とはそのようなものなのだろう。石川美南さんの文章に触発されて、あらためて現在の私の妹観を一首にまとめてみた。抽象的ではあるが、こんな感じで妹に萌える、ということである。

 旅の駅舎にきのふ忘れた鈴としていもうとが鳴る冬のあかつき/荻原裕幸

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