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November 30, 2012

2012年11月30日(金)/十一月尽

もう十一月も終りですねぇ、そうですねぇ、一年て早いですねぇ、ほんとにそうですねぇ、終日、会う人ごとに、そんなやりとりばかりしていた。午後、栄の地下街で軽く腹ごしらえをしてから、そのままスカイルの教室へ。きょうは朝日カルチャーセンターの講座「詩歌をカジュアルに楽しむ」の日だった。先週の金曜が祝日だったので、一週間スライドしての開講となる。今回は、谷川俊太郎さんの一九七〇年代の散文詩を中心に、諸ジャンルの作品を鑑賞した。

競馬で億単位の金を儲けて、脱税で起訴されている人がいるらしい。市販の競馬予想ソフトを自力で改良して儲けたというのだから凄い話だが、国税局だか検察側だかの判断では、はずれ馬券の購入金額は必要経費と認められない、のだとか。そのため、実質的に儲けた額の何倍もの課税をされているようだ。そういうものなのか。もしも競馬が職業だとしたら、はずれ馬券はもとより、競馬新聞や予想用の赤青鉛筆(今は使わないかも)の代金とか競馬場までの交通費(今は行かないかも)とか、諸々が経費に算入されるはずだ。しかし、どうやら競馬の払戻金は一時所得と決まっているみたいで、職業には認められないという。ただ、馬券を買わない私が言うのもあれだけど、払戻を受けたレースに投じた全費用については、はずれ馬券分も含めて、経費と認めてもいいのでは。だって、レースの単位よりも細かく分割したら、それはもう競馬ではないでしょう。などと、私が妙な力説をするのは、ちょうど、柄谷行人の「分割不可能な個体」についての考察を再読していたところだからである。

きょうの一首。日常のなかの情景や日常から生じた感覚を、できるだけ的確に表現しようと考えて短歌の推敲を進める。なのに、実際に一首としてまとめあげてみると、ことばで遊んでいるような印象を与えてしまうことがしばしばあるらしい。かつてニューウェーブと呼ばれていた作品もそうだったが、同じことがいまもなお続いているのだと思う。

 湯豆腐の湯気のむかうに湯気まとふ人ゐて湯気を揺らして喋る/荻原裕幸

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