« 2012年11月7日(水)/立冬不変 | Main | 2012年11月10日(土)/土曜小景 »

November 09, 2012

2012年11月9日(金)/小春妖艶

きょうは朝日カルチャーセンターの新講座「詩歌をカジュアルに楽しむ」の日だった。栄のスカイルの教室で。先月からはじめた講座で、ジャンルを特定せず、ポップスの歌詞なども含めた詩歌全般の鑑賞を楽しんでもらっている。とりあえず三か月というつもりだったが、さらに三か月開講する方向で企画が進んでいる。ジャンルの比較や越境は、私のきわめて好むところで、しばらく資料づくりなども楽しみながら講座が進められそうである。

「ルパン三世」がアニメ化されて四十年が過ぎているという。私は、年齢的なこともあってか、第一シリーズにだけは手放しでのめりこんでいた。リアルタイムの視聴者には、第一シリーズだけを推す声、ことに大隅正秋の演出する前半だけを強く推す声もあるようだが、私はたぶん、第一シリーズ全体にしみこんだ、一九七〇年代はじめのあの匂いが好きなんだろうと思う。エンディングに流れる、峰不二子がバイクでどこか荒野のような場所を疾走する映像と、主題歌をうたうチャーリー・コーセイの声に、当時まだ十歳にもなっていない私は、説明しがたい陶酔感を味わっていた。退廃やニヒルや倦怠やデラシネや哀愁やその他一九七〇年代はじめのエッセンスの全てを混ぜあわせた風なイメージは、その後の私の世界観に大きな影響を与えたようだ。

きょうの一首。戯歌。あの妖艶な感じは、超弩級の悪女であってはじめて成立するものなのだろう。気立てのいい妖艶さ、などというものはあり得ない。と言うか、仮にそんなものがこの世にあったら、男性はもう破滅するしかないではないか(無駄な力説)。

 あんな女に誰がしたんだ小春日のからきし殺気なき峰不二子/荻原裕幸

|

« 2012年11月7日(水)/立冬不変 | Main | 2012年11月10日(土)/土曜小景 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40919/56417970

Listed below are links to weblogs that reference 2012年11月9日(金)/小春妖艶:

« 2012年11月7日(水)/立冬不変 | Main | 2012年11月10日(土)/土曜小景 »