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December 14, 2012

2012年12月14日(金)/行人絢爛

今年もあと二週間余りとなった。午後の栄はいつにもまして賑やかで、派手な身なりで楽しそうに歩いている人が多かった。私もなんとなく浮かれた感じでスカイルへ。きょうは朝日カルチャーセンターの講座「詩歌をカジュアルに楽しむ」の日だった。井上陽水とかさだまさしとか、一九七〇年代のポップスについて、非音楽的なアングルから話をする。著作権の関係で、歌詞をめぐってテキストを参照しながら話せる場所は少ない。幸いこの講座では許諾を得ているので、こころおきなく喋りまくった。

早矢仕典子さんの詩の個人誌「no-no-me」第十五号、この号は、早矢仕さんの小詩集と、ゲストの久谷雉さん、中神英子さんの作品で誌面が構成されている。私はこの三人の詩がそれぞれに好きなので、多少贔屓目に見ているのかも知れないが、純粋感のあるコラボが実現できている気がした。ところで、そこに掲載された久谷さんの「生活」は、歴史的仮名遣いの作品だった。久谷さんは、どうやら最近、歴史仮名にスライドしたらしい。もともと、歴史仮名にしたときの文字面の質感のようなものがきわだつ部分を平仮名書きにしていた久谷さんにとって、この選択は、たぶん正解の一つだろう。歴史仮名が、久谷さんの久谷さんらしさを強化している印象があって楽しい。

きょうの一首。ふだんは寒いのが嫌だの何だのと言って家にこもりがちな家人が、双子座流星群を見るのだと言ってマンションの中庭で星空を眺めていてなかなか家に戻らない。私も星を眺めるのは大好きで、流星群はぜひとも見たいのだけれど、私まで夢中になっていては二人で風邪をもらうだけなので、しかたなく家に戻るのをうながす役目となる。

 鶴にもならず塩にもならず冬星をずつと見てゐる妻を見てゐる/荻原裕幸

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