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December 09, 2012

2012年12月9日(日)/初雪日和

寒い。名古屋ももういつ初雪が降ってもおかしくない寒さだ。日曜のしんとした午後、留守番をしながら、待っていることがあって、かなり落ち着かない気分でいる。食事もする気になれないとか思っていたが、それでもやはりお腹は空くので、パンを齧りながら机に向かっている。と書いていたところで電話が鳴った。待っていた電話だった。気分がすうっと落ち着くとともに、猛烈に空腹を感じはじめる。これからがっつり食べようと思う。(追記。その後、日が暮れてから、名古屋でほんとに初雪が降った。)

短歌誌「未来」十二月号に、岡井隆さんと野口あや子さんの対談が掲載されている。結社の全国大会の折のものらしい。その中で、歌会をめぐるやりとりがあって、互選の点数について、他人に負けるのは嫌という岡井さんと気にならないという野口さんが対照的で興味深かった。発言には建前が含まれているのかも知れないが、二人のふだんの言動からして、本音にかなり近いのではないかと思われる。私は、点数の多いときはやはり点数は重要と考え、少ないときにはあまり重視するのもどうかと考える御都合主義者だが、詠草をまとめるときは必ず、満点をとりにゆく気構えでいる。私も含めて、選歌者は選歌時に自身の価値観を曲げることはない。と言うか、価値観というのは曲げることができないからこそ価値観なのである。その頑固な価値観が、参加する人の数だけ揃っている歌会の場で、それらすべてを突き抜けてゆくような作品をめざすのは楽しい。結果がともなうことはほとんどないわけだが、私の感じる歌会の醍醐味はつねにそこにある。

きょうの一首。意識して見るたびに微妙に違う印象である。それが気分によるものなのか、あるいは季節や技術や行先や流行に左右されているのか、私にはさっぱり見当がつかない。直に訊けばそれで済むことなのに、なんとなく訊かないままでいる。

 なめらかにうねらせにぶくとがらせて雪のなかゆく妻の眉引/荻原裕幸

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